看護師に向いていないと気がついたきっかけ

2023.03.23

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原体験について考える

とあるビジネスピッチに出場するために資料作りをしていると、起業をするに至った経緯や原体験を記載するページがありました。

私が起業した理由は、看護師時代医療の現場で感じた課題を解決したいと思ったから。それ以上は今まで深く考えることはありませんでした。

しかしよく考えてみると課題があっても別に起業しない人もいるし、なぜ自分が動こうと思ったのか自分自身もわかっていないことに気がつきました。

せっかくこういった機会をいただいたのでしばらく考えてみたのですが、やっぱり患者さんが辛い思いをしているのをみて解決したいと思ったという答えしかありません。

こういうふうにいうと「優しいな〜」と言われて綺麗事を言ってるように感じられてしまうことが多いのでふと気がついたのが、それは別にそんな立派なものでなく、自分自身が辛い、苦しいと思ってる人をただ見ているのが嫌なだけなのだと気がつきました。

看護師向いてない…?

そう、私は看護師として働くことは無理なタイプの人間だったのです。医療の現場にいるとできることとできないことはありますし、辛い苦しいと言った場面を見守らなければならないときはたくさんあります。

問題解決志向の私はそんな中でも、見方を変えて少しでもいい方向に物事考えればいいやん!!もっとできることあるやん!!とすぐ考えてしまうのです。

だからこそ受け持ち患者さんにはもう同じことは繰り返さないよう丁寧に退院後の生活指導をしましたし、長期入院の方とも何度も話をし少しでも楽しく過ごしてもらえるよう考えていました。(完全にお節介)

中にはこの先の人生を諦めている患者さんもいらっしゃったので、本音を言うとそう言う患者さんと関わるのは苦手でした。お節介にも限界があり、本人が望まない限り変わることはできないからです。

医療の現場ではのんびり話ばかりしていると検査も処置も進まないし、重症患者さんだってたくさんいるし、記録や勉強会、ナースコール対応などやることは山のようにあります。

もっとちゃんと人と向き合ってできる仕事がしたいし、他のことなんて別にやりたくない。やりたくないことまでやらなあかん仕事は嫌。

起業したのはそういうわがままな自分の性格や考え方からきていて、そしてそれが今もrasikuのサービスにも繋がっているのかもしれません。この資料作りをきっかけに自分の我慢できない性格が起業の原体験となっていることがわかってとてもスッキリしました。

私は辛い苦しいを我慢している人をみるのが嫌なので、一緒に働くメンバーには嫌な仕事をせず、自分のやりたいと思う形で働いてほしいですし、サービスを利用してくださる方にも時に辛いことがあっても幸せであることを諦めないでほしいと思っています。

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