医師も恐れる、アルコールによる肝障害について
2020.09.08
体の健康
肝臓について
「肝腎かなめ」という言葉通り、肝臓は重要な臓器ですが、取り返しのつかない程悪くなるまで、採血にも症状にも異常が現れないことが知られています。
健康診断で肝障害が出るころには、もう相当悪いということです。
①アルコール(アルコール性肝障害)
②脂肪過多食(脂肪肝)
③肝炎ウイルス(B型肝炎、C型肝炎)が主な原因です。
アルコールについて
血管リスク、肝硬変や肝癌のリスク、認知症のリスク、膵疾患(膵炎や糖尿病)のリスクなどがあります。
基本的にはアルコールはゼロが望ましいです。「酒は百薬の長」というのは間違いです。少し飲酒をしたほうが寿命が延びるという報告が過去になされたが、これは健康状態が悪すぎて全く飲酒できない人が「飲酒しない」に含まれていたためです。統計を取り直すと、少量飲酒でも、飲酒量に反比例して寿命が縮むとされています。
しかし、少量飲酒(週にアルコール100g未満:種類を問わず、グラス1杯でアルコール約10g)ならOKという論文もあります。
いずれにせよ、アルコールはゼロが望ましいと言えます。どうしても、というなら100g/週まで。毎日飲酒はNG。
アルコール性肝障害
ASTの値>ALT値で、ASTが正常値をオーバーしていたらレッドサイン
これらが引っかかっていたら、即、生活改善の必要あり!
また、脂肪肝とのダブルパンチも多いので注意!
(脂肪肝については次回)
生活改善
→基本は一度受診を!!
→その後、正常値に戻るまで禁酒!
→肝臓は沈黙しつつ、確実に障害が進んでいます。
飲酒量の改善を!
肝疾患は怖い
肝疾患が進行すると、非常に厄介なことになります(肝硬変、肝癌etc.)。
医師間でも、肝疾患にはなりたくないな・・・という声をよく聞きます。
手遅れになる前に、是非、LCCNSと一緒に生活改善をしましょう!
まずは飲酒量から!