未病とは?健康寿命を伸ばす考え方と対策

2021.12.17

体の健康, 心の健康

未病とは

未病という言葉は2000年以上前の中国の書物『黄帝内経素問』(こうていだいけいそもん)の中に見られており、予防の重要性が既に認識されていたことがわかります。

「未病」とは、発病には至らないものの軽い症状がある状態です。自覚はあるのに検査では異常が現れない状態、もしくは自覚症状はないのに検査では異常がみられる状態のことを表します。

日本では西洋医学がベースとなっており病気か健康かの2種類で分類されていますが、最近では外来や検診でさまざまな検査ができるようになり、特に自覚症状がないにもかかわらず検査値異常を指摘されることがよくあります。

高血圧や高コレステロールなども「未病」の1つと考えることができます。

なぜ未病に注目することが重要なのか

未病対策をすることは健康寿命の延伸につながります。今の医療は病名がついてから治すという考えが主流であり、逆にいうと診断名がつかない場合の指導やサポートが不十分です。

病気になってから元の状態に戻ることは難しいですが、早い段階で対応していれば最小限に留めることもできます。

歳をとればとるほど予備機能も低下し危険因子に対する抵抗力も弱まります。だからこそできるだけ早い段階で予備機能の低下を最低限に留めるための習慣が必要になってきます。

未病という概念があると病気になってからではなく未病の段階で生活の改善という意識を持つことができ、結果的に早い段階での健康的な習慣の確保につながります。それが健康寿命延伸に最も必要なことなのです。

未病改善に大切な3つの対策

食事の栄養バランスを意識する

皆さんは今のご自身の栄養状態をご存知ですか?どんな栄養素が足りないのか、どんな栄養素を取りすぎなのか。健康診断では実際に状態が悪化してから血液データに反映されますが、それまでにも体の栄養状態は少しずつ偏ってきている可能性があります。

季節に合わせた様々な食材を意識したり、食事が偏った時は翌日に調整したりなど、長いスパンで栄養バランスを意識する食事を摂ることで「未病」の状態も防ぐことができます。

まずは自分の食生活を見直して、栄養バランスが偏っていないか振り返ってみましょう。そして体が疲れやすい、お腹の調子が悪い、など体のサインを見逃さないようにしましょう。

定期的な運動習慣を作る

栄養バランスの取れた食事とともに運動習慣を身につけることでさまざまな疾患、特に循環器系疾患のリスクを減らすことができます。

健康寿命に影響を及ぼす原因の一位が運動器の障害です。二位に脳血管疾患、三位に認知症と並びます。

定期的な運動習慣による骨や筋肉を丈夫にし、身体活動の予備力が向上します。体力がつくと趣味の幅が広がったり家族や友人と共有することも増えます。

また、運動をすることで脳が活性化されリフレッシュ効果や認知症予防などQOLの向上にも繋がります。

適度な運動習慣を作ることは未病を防ぎ健康を維持する上で欠かせないものなのです。

運動に苦手意識がある方はストレッチや生活での歩行時間を増やすなどやりやすい形を探してみたり、まずは一緒に頑張る仲間を作るのも良いかもしれませんね。

人との繋がりとストレスケアで健康を作る

生きていると時に辛いこと苦しいことにぶつかることがあります。そのような悩みやストレスを1人で抱え続けることによって、脳の本来の機能を発揮できず感情的になりやすくなったり、集中力の低下などもみられます。またホルモンバランスが崩れたり、長期的なストレスにより生活習慣病のリスクも高まり、うつ病などの精神疾患にも発展しかねません。

このように心の状態は健康と密接な関係があります。一定以上のストレスを長期間抱えている状態もまさに「未病」とも言えるのです。

だからこそ、一緒に気分転換したり、悩みを聞いてもらったり、アドバイスをくれるような信頼関係のある人間関係は私たちにとって必要不可欠なのです。

質の高い専門家のサポートを受けることや、安心できる環境で助けたり、助けられたりすることができる関係作りが心身の健康に繋がります。

最近ではSNSなどを活用したオンラインのコミュニティでも密度の濃い関係を作ることにより健康に関連した行動が取りやすくなるという研究結果も出ています。

今そのような関係が作れていないという方は、まずは自分に合う形でコミュニティを探してみること、もしくは専門家に相談してみることから始めてみてください。

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