カウンセリングは意味がない?向いている人や効果が出やすい人の特徴
2021.09.13
ブログ, 心の健康
カウンセリングとカウンセラー
日本ではあまり浸透していないカウンセリング文化。受けたことがない、あまり知らないという方のためにカウンセリングについてお話していきます。
カウンセリング ってどんなことをするの?
相談してくださるクライアントの悩みや問題に対して、専門知識を学んだカウンセラーが技術を用いて解決に導きます。
カウンセリングの主役はクライアントです。カウンセラーは主役が抱えている問題をどうすれば解決できるか、より良い人生に向けてサポートします。
よく誤解されているのですが、カウンセリングでは「もっとこうした方がいい」と言ったようなアドバイスは原則しません。
クライアントが主体的に選択できるように、解決法にたどり着くように、洞窟の中を隣でライトを照らしながら歩いていくパートナーのような存在です。
カウンセラーにはどんな人がいるの?
資格として一番知られているのは臨床心理士です。民間の資格ではありますが指定大学院または専門大学院を修了しなければ試験を受けることができず、合格率も60%から65%と難易度は高いです。現在全国に37000人ほどいると言われています。
最近では2018年にはじめて国家資格である公認心理士資格の試験がはじまり、現在臨床心理士とほぼ同等の34000人ほど。
これらの職種だけでなく、元々解剖学や生理学、心理学の知識を持っている医療関係者の看護師、保健師の方などがカウンセリングをされることも増えています。医療関係者に相談するメリットは心の問題だけでなく体の問題も一緒にサポートしてもらえる点です。心と体は繋がっているので切り離して考えるのではなく両側面から見てもらうことができます。
資格を取得するだけではただベースの知識を持っているだけです。実際カウンセリングで求められるのは「高いコミュニケーション能力」と「観察力」「柔軟性」「精神力」などたくさんの能力が必要です。利用するクライアント側としては知識は当然のことながら、これらの能力を磨いているカウンセラーだと話しやすい、と感じるのではないでしょうか。
カウンセリングで結果を出すには
まずは自分に合ったカウンセラーを探す
カウンセリングを行う職種をいくつか紹介しましたが、一番大事なのはフィーリングです。自分に合ったカウンセラーだからこそ本音で話すことができますし、言いにくいことや辛いことと一緒に向き合えます。
知識を豊富に持っていることも一つのカウンセラーの魅力ではありますが、やはりカウンセラーに自分が思ったことをはっきり言えるかどうか、受け止めてくれる人かどうか、そう言ったところを重視するとよいでしょう。
結果をすぐに出そうと焦らない
カウンセリングは魔法ではありません。一度受けたからと言って劇的に変化を感じる人は非常に少なく、時間をかけて変わっていくものです。
悩みや問題の内容にもよりますが、数ヶ月で変わったことを自覚する方もいれば、何年もかけて悩みや問題と向き合う方もいます。
早いからいいとか、時間がかかるからだめとか、そう言ったことは一切ありません。結果を出そうと焦らず、自分自身とじっくり向き合っていきましょう。
周りの人と比べるのではなく、自分だけの生き方を大切にしていきましょうね。
クライアントが本気で取り組む
カウンセリングを受けるからには当然結果を出したい、悩みを解決したいと思われると思います。
ではどうすれば結果を出すことができるのか?それはクライアント自身が本気で「変わりたい」という姿勢で取り組むことです。
もちろんご自身に合うカウンセラーが見つかったという前提のお話にはなりますが、何度も言う通り主役はクライアントご自身、カウンセラーができるのはあくまでサポートなのです。
だからこそ、カウンセラーの前では本音で話すこと。それはカウンセラーに対する不満でもいいですし、言葉にうまくできない不安や悩みでもいいのです。根気よく向き合っていくことが解決への近道です。
カウンセリングを受けるという選択をする方は前を向いて生きている証です。ネガティブなイメージが日本ではまだあるかもしれませんが、ちょっとした恋愛相談やストレスなど何でも気軽に聞いてもらえるパートナーがいると安心ですし、人生にゆとりができると思いませんか?
一人で悩みを抱える人に少しでもお役に立てるよう、カウンセリングを身近に感じてもらえたら嬉しいです。