真逆だった!?自分を好きになれない人に本当に必要なこと

好きになれない理由

今回は「自分のことを好きになれない。」というご相談が何度かあったので、お話していこうと思います。まず自分のことを好きになれない理由から考えていきましょう。

人と比べてしまう

今はSNSやインターネットなどで多くの人の仕事のことやプライベートを見ることができます。お金をたくさん稼いでいる、高級なものを持っている、おしゃれな服を着て、派手な生活をして、などなんでも手に入れているように見え自分との生活を比較してしまいます。

自分の欲求を押さえつけている

本当やりたいこと、欲しいものがたくさんあるのに我慢していたり、諦めていることはありませんか?普段から自分の欲求を抑える癖がある人は本当にやりたいことがあることにも気がついていない場合もあります。

こうあるべきと言う考えがある

周りの意見を聞き入れすぎて、〇〇しなければならない、〇〇するべきと言う考えに縛られている可能性があります。これも意識的に思っていることから、無意識のうちに自分自身で決めつけてしまっている場合もあります。

自分を嫌いな人がするべきこと

自分嫌いで悩む方におすすめの方法をご紹介していきます。

内省する時間を持ち自分を理解する

まずは抑えている欲求や自分が持っている「こうあるべき思考」に気がつくことから始めてみましょう。

なんでも手に入るなら自分は何がやりたくて、何が欲しいのか。それは人が羨ましいとかではなく、自分の幸せを基準にしながら考えてみてください。

欲求に素直になり、そんな自分をまずは認めてあげるのも自分を癒すには必要なことです。

また、「こうあるべき」と思っていることに対して「それって本当?」と疑ってみることもおすすめです。その思考は無意識のうちに自分を苦しめているかもしれません。

慈悲の瞑想をする

サマタ瞑想の一種である「慈悲の瞑想」もおすすめです。

瞑想はやったらすぐ変化が起こる!といったものではありません。心の筋トレと言われているように日々積み重ねることにやって少しずつ日常の見方が変わってくるのです。

まずは自分や他人を思いやる時間を作ることから始めてみてください。

慈悲の瞑想は瞑想習慣がない方からすると少し難しいかもしれませんので、マインドフルネスの考え方から学ばれるのもいいかもしれません。

マインドフルネスについて詳しく見る

思いやりのある生き方をする

自分の行いは誰よりも自分自身が見ているものです。人に良い行いをしたり、感謝されることで自分を肯定出来るのです。

自分の悪い部分にばかり目が入っている時こそ他者に目を向けて、思いやりを持った行動を心がけると「好きな自分」を見つけることができるかもしれません。

完璧を目指そうとして間違った自分、未熟な自分を責めるよりも「人を思いやる心」を持ちながら物事を肯定的に捉えて人に優しく出来る方が豊かな人生に近づくのではないでしょうか。

健康に影響大⁉︎自己効力感(セルフ・エフィカシー)の高め方と自己肯定感との違いとは

自己効力感が高いと得られる効果

自己効力感とは

自己効力感とは簡単にいうと、自分に対する期待や自信のことを言います。

「自己効力感(self-efficacy・セルフ・エフィカシー)」 とは、カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念です。

自分には能力がある、自分なら達成できると思える人は自己効力感が高く、自分には能力がない、どうせできないと思っている人は自己効力感が低いと言えます。

自己効力感と自己肯定感の違い

自己効力感は自分に対する評価であるのに対し、自己肯定感はありのままの自分を受け止めることを指します。能力や容姿、財産などにかかわらず自分自身を価値ある存在だと認められる人が自己効力感が高いと言えます。

自己効力感を高める効果

自己効力感を高めると物事を肯定的に見ることができます。そして新しいことにチャレンジする力も、困難を乗り越える力も高まります。

この自己効力感は健康面でも影響しています。病気を予防するための健康行動をとる、または生活を改善するために積極的に規則正しい食生活や運動習慣を取り入れる、なども自己効力感が高い人ほど行動につながりやすいのです。

またがんや慢性疾患を持つ患者さんも自己効力感を高めることで副作用の辛さや疾患への受け止め方を軽減できたり、QOLも高まる傾向にあります。

自己効力感の高め方とは

ポジティブな体験を思い出す

過去に体験した肯定的な体験を書き出してみましょう。それはちょっとしたことでも大丈夫です。小さい頃のことでもいいですし、人に褒められたことや感謝されたことなど、自分の中でポジティブな印象として残っていることをより具体的に思い出します。

目標を達成している自分をイメージする

脳は実際にあったこととイメージしたことを区別できません。そのため事実かどうかより、達成したいかどうかの方が成し遂げる上では重要なのです。

ポイントは未来の成功体験をよりリアルに描くことです。

・目標を達成した時誰と一緒にいて、どんな風景が見える?

・目標を達成した時聞こえる声や音は?

・目標を達成した時どんなことを感じる?

自分に問いかけながらイメージを膨らませてください。

言葉の説得で高める

あなたならできる、こうすればもっと良くなる、などの他者からの肯定的な言葉はモチベーションアップにつながります。だからこそまずは自分を認めてくれる、信頼できる環境を見つけ、相談相手を正しく選ぶことが重要です。

家族や友人でもいいですし、専門家に相談するのもおすすめです。

体調を整える

疲れている時、ストレスが溜まっている時、寝不足の時など体調が悪い時は物事を悪い方向に考えてしまいます。まずは規則正しい食事と睡眠をとり、自分の体を整えることを意識しましょう。

ご自身の心と体の健康のためにも、まずは自己効力感を高められる習慣を日常に取り入れてみてください。

ウェルビーイングナースではオンライン上で看護師による個別サポートもしています。

辛い時は一人で悩まず、お気軽にご相談くださいね。

(参考)

坂野雄二・東條光彦(1986),「一般性セルフ・エフィカシー尺度作成の試み

林亜希子・安藤詳子(2010),「外来がん化学療法患者における自己効力感の関連要因

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