こんにちは。ウェルビーイングナースのゆかです。
太っちゃうときってニキビや吹き出物もできやすい。そんなことありませんか?
ニキビにはいろいろな原因がありますが、実はビタミンB2が不足してできることもあるんです。
またビタミンB2が不足することでニキビだけでなく脂漏性皮膚炎や加齢臭の原因となることもあります。
そしてダイエット(減量)にもビタミンB2は関わってきますので、ニキビやダイエットコントロールがうまくいかずに悩んでいるかたはぜひ参考にしてみてください。
ビタミンB2とは?
ビタミンB2は脂質の代謝に関わる
ビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質すべての代謝に関わりますが、特に脂質の代謝に深くかかわります。
脂っこい高脂質な食べ物をよく食べる人はビタミンB2をたくさん消費します。ある実験では、高脂肪食を食べた人は低脂肪食を食べた人より、血中のビタミンB2濃度が低かったというデータが出ています。
つまり脂肪の多い食事を摂取するとビタミンB2をたくさん消費するということですね。
ビタミンB2が不足すると太りやすくなる
ビタミンB2は脂質をエネルギーに変える(代謝する)役割があります。なので、ビタミンB2が不足すると、脂質を代謝しきれず脂肪として蓄積しやすくなります。
ダイエット(減量)のために食事を制限しているのになかなか痩せないという人はビタミンB2が不足しているのかもしれません。
ビタミンB2不足は肌のトラブルの原因になる
ビタミンB2が不足すると、脂質をうまく代謝することができないためニキビができやすくなったり、頭皮や眉毛鼻の脇、耳の中、わきの下や胸など皮脂がでやすいところにできる脂漏性皮膚炎という病気の原因になることもあります。
このような症状で悩んでいる方は、皮膚科での診察に加えて一度食事の見直しをしてみると良いかもしれません。
ビタミンB2は過酸化脂質を除去する
脂質が活性酸素などによって酸化されると、過酸化脂質という物質になります。この過酸化脂質が多くなると、動脈硬化やがんになりやすいといわれています。
また加齢臭は脂質の酸化が原因といわれています。
ビタミンB2はグルタチオンと協同して、この憎い過酸化脂質を減らしてくれる役割があります。
ビタミンB2の摂取基準と摂り方
ビタミンB2摂取基準
厚生労働省のビタミンB2摂取推奨量は1.1㎎/日とされています。ただし年齢や性別によって推奨量はかわります。
またこれは過剰なビタミンB2の尿中への排出量が著しく増える値をもとに計算されています。身体に必要な量より多く摂取すると、余分なビタミンB2が体外に排出されることを利用した算出方法です。
このことからも分かるように、ビタミンB2を仮に大量にとったとしても、尿中に排出されてしまうため意味はありません。またたくさんとったからといって健康になるということもないようです。
ビタミンB2を多く含む食品
ビタミンB2を多く含む食品は、レバーや鰻、鶏卵、納豆などです。
レバーは好みが分かれやすい食材かもしれませんが、栄養豊富な食材なのでたまには食卓にとりいれたいですね。
参考文献
厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000067134.pdf
ビタ ミンB2と 脂質代謝 に関す る実験的研究https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma1939/31/5/31_5_250/_pdf/-char/ja