今日は食べ過ぎてしまったー!ああもうダイエット失敗( ;∀;)
なんて経験をしたことがある人、多いんじゃないでしょうか?
目の前に美味しそうなものがあるのに我慢するなんて簡単なことではありません。
今回はそんな方の強い味方になるダイエット方法を、時間栄養学の観点から説明します!
「夜に食べると太る」は本当か。
夜遅くに食べると太りやすいってよく聞きますよね。
どうして夜に食べると太りやすいのでしょうか?
実はこれには、「食事誘発性熱産生」というものが関係しています。
食事誘発性熱産生とは?
そもそも身体が消費するエネルギーは、1基礎代謝、2身体活動によるもの、3食事誘発性熱産生の三つがあります。
食事誘発性熱産生とは、食べた食物を代謝するのに必要なエネルギーのこと。ただ食事をするだけでもエネルギーを消費しているということです。
同じ量を食べても、食べる時間で太りやすい。
この「食事誘発性熱産生」。いつ食べたかでエネルギーの消費量が違うんです。
なんと朝食べた場合は、夜食べた場合の約4倍も食事誘発性熱産生が多いのです。
つまり、からだは朝に摂取した栄養は日中の活動に使えるように積極的に代謝する。
そして夜に食べ物を食べると脂肪としてため込もうとするのです。
これが夜にたくさん食べると肥満になりやすい理由です。
私は優柔不断なので、「甘いもの食べたい、けど我慢しようか、やっぱり食べちゃおうかヽ(;▽;)ノ」
と悩んだ末に、結局夜中に食べてしまうということがよくありました(笑)
どうせ食べるなら、潔く朝から食べちゃおう!!ということですね。
時間を守れば脂っこい食事もこわくない。
できれば朝にたくさん食事をとって、夜は控えめにしたほうが太りにくいということを説明しました。
さらに、たとえ脂っこい食事をとっても太りにくい食事方法があるんです。
それが、食事をとる時間を一日のうち8時間に限定するというもの
ただ、その8時間はいつでも良いわけではなく、
活動期つまり朝起きてこれから活動するぞというときから食べ始め、
8時間以内にすべての食事をすませるという方法です。
実際に、同じ高脂肪食を、朝からの8時間に限定し摂取した場合と、昼からの8時間に限定した場合とでは、朝から8時間以内に摂取した場合は肥満にならなかったが、昼から摂取した場合は肥満になったという話もあります。
ダイエット(減量)するときに、好きな食べ物を我慢するのって辛いですよね。
わたしも大好きな甘いものを完全にやめることはできません”(-“”-)”
ダイエットしたいけどなかなか好きなものは我慢できないというかたは、
時間だけ変えてみることからチャレンジしてはいかがでしょうか。
カロリーではなく時間が左右するダイエット。
今回説明したように、体重の増減(代謝するか、蓄積するか)については、
カロリーではなく時間が大きな影響を与えています。
そして実は時間以外にも、代謝に影響を与えているものがあるのですが、
それはまたの機会に説明したいと思います。
では今日はこのへんで!
参考:食事誘発性熱産生 / DIT、e-ヘルスネットhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html
『分子栄養学』、著者:宮本賢一、井上裕康、桑波田雅士、金子一郎。栄養科学シリーズNEXT。講談社。2018年3月27日、第一刷発行。