【食べる瞑想】ダイエットに最適!食べすぎを防ぐマインドフルネスイーティング

今日は、食べすぎ対策としても効果のあるマインドフルネスイーティングのお話しです。

みなさんはお腹がいっぱいなのにまだもうちょっと何か食べたい、口がさみしい、なんて感じることはありませんか?

そこでぜひ試して頂きたいのが、マインドフルネスイーティングです。

マインドフルネスイーティングと得られる効果

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは簡単に言うと、「今この瞬間」に集中した状態のことを言います。マインドフルネスをおこなうことで、脳を活性化させ、感情のコントロールをうまく行えるようになったり、よりクリエイティブな思考ができ、仕事のパフォーマンス向上につながると言われています。

マインドフルネスについて詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ。

▼今注目のマインドフルネスとは?効果や瞑想の方法をわかりやすく解説

マインドフルネスイーティングとは

マインドフルネスイーティングとは食べる体験そのものに注意を向け、観察するものです。

「見る・聴く・嗅ぐ・味わう・感じる」など五感全てを使って食べると言う動作を体験します。

その手法の一つとして、レーズン用いたものがあります。

レーズンって小さくて、一粒なら数秒で食べて完食できますよね。マインドフルネスイーティングではそれを長い時間をかけて、味はもちろん色や形、食感などに注目してじっくり味わいます。

マインドフルネスイーティングはこんな人におすすめ

もともとはレーズンを用いた手法のように、食べ物をじっくり味わう、味わっている間の自分の身体の感覚について集中することでマインドフルネスを行う手法でした。

しかし、心理的な効果だけではなく、食事に対する満足感が得られることで、結果的に食べる量が減り、減量つながることがわかってきました。

さらに食生活自体にも変化が見られるという研究結果もあります。

普段テレビやスマホを見ながら食事をしている方、ついつい予定よりたくさん食べてしまうという方、急いで食べる癖があると言う方は特に変化を感じるかもしれません。ぜひ試してみてください。

マインドフルネスイーティングの方法

では実際にどのように食事をしていくのか解説していきます。

環境を整えて観察する

まずは集中できる環境を整えます。テレビやスマホから離れ、食べるという体験のみに集中できる環境を作りましょう。

そして、自分の状態に注意を向けます。空腹感はありますか?なにか浮かんでくる考えがあるかもしれません。もし落ち着かない場合は深呼吸をするなどして、リラックスした状態で取り組みましょう。

環境と自分自身の状態が整ったら次は自分が食べるものをじっくり見てみましょう。色や大きさ、形はどうでしょうか?どのような匂いがしますか?触ってみた感覚は?

これから自分が食べるものを時間をかけてじっくり観察してみてください。

五感を使って味わう

十分に観察したら、食べ物を口の中に入れます。いつもなら何度か咀嚼し、すぐに飲み込んでしまうかもしれませんがマインドフルネスイーティングの場合は口の中に入れてからも時間をかけます。

食べ物の硬さ、弾力はどうでしょうか。甘み、苦味、酸味などはありますか?噛むたびに味の変化があるかもしれません。口の中に入れてからの香りはありますか?いつも以上にゆっくり噛んで五感全てを使って感じたことを表現してみましょう。

飲み込むときは喉越しを感じながら、胃や脳はどのように感じているか。そして自分の身体の細胞一つ一つの反応を感じてみてください。十分にイメージすることが大切です。

食べ終えた後の状態は?

マインドフルネスイーティングで食べ終えたあと、感じたことはありますか?ながら食べをしていた時とは違い、すぐにお腹いっぱいになったり、素材の味をより感じ美味しく頂くことができたり、人それぞれ感じたことは違うかもしれませんが何か気づきがあったのではないでしょうか。ぜひ自分なりの気づきを深めてみてください。

食べるという体験ひとつをとっても、普段私たちは自分自身の体や心が無意識に動いていることに気が付きます。ダイエット中の方は普段どういった欲求で食べ物を食べているか、まず気がつくことが理想の体型に近づく第一歩かもしれません。

参考文献

マインドフルネスにみる情動抑制と心理的治療の研究の新しい方向性

健康的なおやつを考える

食事に気を遣うようになって最も探すのに苦労するのは、健康的なおやつだった。

なんとか食事事態は無農薬や有機栽培、無添加の素材を見つけることができても、健康的なおやつを探すのは意外と難しい。健康的な素材を買って自分で作るのが、一番健康的なのだろうけど、フルタイムで働きながら、自炊に加えておやつまで自作するとなると、お菓子作りが趣味でもない限りなかなか取り組みづらいものである。

だから、健康的で手軽に食べられて、低コストで続けやすい、そして美味しいおやつを探すとなるとすぐには見つからないのだ。

私が求めている健康的なおやつの条件は、まず血糖値が急激に上がらないもの、そして添加物が入っていないもしくは少ないもの、そして普段の食事で足りない栄養素を補うことができるものならパーフェクトだ。

そういった条件にあてはまるおやつとして真っ先に思い浮かんだのはナッツ。くるみやアーモンド、カシューナッツなどがミックスされたナッツパックはスーパーでもコンビニでも売られており、手軽に手に入れることができることが魅力だ。

あるドラッグストアではそのミックスナッツにヘーゼルナッツが入っているものもある。私はヘーゼルナッツが大好きなのだが、なかなかヘーゼルナッツを売っているところは少ないので貴重だ。ヘーゼルナッツがどんな味かあまり知らないなという方は、ヌテラというパンに塗るチョコとヘーゼルナッツが練りこまれたペーストをご存じないだろうか。独特の風味があって、子どもの頃はそんなにおいしいと思わなかったが、不思議なもので大人になるとあの独特の風味がクセになる。

ただナッツはややお値段がお高めであるため、継続的におやつにしようと思うとコストパフォーマンスが少々気になる。

そこで最近見つけたのが、煎り豆だ。節分でお馴染みの煎り豆だが、大豆なのでタンパク質が豊富で、手軽なおやつとしてピッタリだ。しかもナッツよりお安めのことが多く、コストパフォーマンス的にも良い。

ナッツはオメガ3という良質なオイルが含まれているところが魅力的なのだが、保存方法が悪いとオイルが酸化してしまって逆に健康への悪影響が心配になる。その点、煎り豆はその心配はない。

私はナッツと煎り豆を両方ストックしておいて、煎り豆をベースのおやつにして時々ご褒美としてナッツを取り入れるようにしている。

その他に私が良く食べるおやつは、小魚。小魚はカルシウムを補給する食材として非常に優秀だ。小魚のみやナッツと一緒に小さなパック詰めにされて売られていることが多く、持ち運びにも便利だ。

あとはプロテイン。

持ち運びにはやや不向きだが、家でちょっと小腹がすいたときにプロテインを飲むと満腹感が半端ない。私はその半端ない満腹感のおかげで無駄に暴飲暴食するのを防ぐことができている。

人はタンパク質が不足していると、必要なタンパク質を摂取するまで食べ物を食べ続けるという性質がある。だから、小腹がすいたときにプロテインを飲むことはとても理にかなっているのだ。

たまにプロテインを飲むと太ると思い込んでいる人がいるが、それは勘違いである。プロテインはボディビルをやっている人や体の大きなスポーツ選手が飲んでいるというイメージから、プロテイン=体が大きくなる、そしてプロテイン=太るというイメージになったのではないか思われる。筋肉をつけるためにプロテインを飲むことは重要だが、プロテインを飲むだけでムキムキになるわけではなく、それはプロテインの摂取とトレーニングを組み合わせているからである。

だからプロテインを飲んだからといって、いきなりムキムキになって体が大きくなるということはないし、さらにぽっちゃり太るということもまずない。もちろん非常識なほど多量に摂取した場合や、市販されているプロテインのなかには砂糖がたくさん含まれているものもあるので注意が必要だが、用法容量を守っていればまず大丈夫だ。

基本的にたんぱく質は不足している人が多いので、プロテインを摂ることでむしろ食欲が抑えられて減量効果のほうが大きいのではないだろうか。

健康的な食生活を続けていくためには、おやつの存在もとても重要だ。せっかく食事に気を遣っていても、あまーいケーキやアイスクリーム、添加物とトランス脂肪酸まみれのスナック菓子と食べていては意味が無い。

おやつも健康的でおいしいものに変えてみると、自分の生活、性格まで変わっていくのが分かる。ぜひ皆さんも楽しんで健康的なおやつ探しをしてみてほしい。

「Love is Blind」恋は盲目!?

最近ネットフリックスでLove is Blindというリアリティーショーの放送が始まりました。

どのような番組かというと、お互い容姿をみることができない環境で、会話のみで結婚相手を見つけるという今流行りのリアリティーショーの一つです。見たことがない方にもイメージしてもらいやすいようにもう少し詳しく説明すると、まず男女が一人ずつポットと呼ばれるブースの中に入って話しをします。簡単に言えば姿の見えないお見合いのようなものです。そうやって10日間のあいだにポットでいろんな相手と話をして、自分に合うパートナーを探し、心に決めた人が見つかったらプロポーズという流れで番組が進行します。

今の時代、パートナーに関する情報は、本人から直接得られるものだけでなく、SNSやネットで非常にたくさんの情報を得ることができます。そんな時代に、このlove is blindでは、相手を知るために頼りになるのは、「声」だけ。そして相手のことを知りたければ相手との会話のなかから引き出すしかありません。出演者たちは、相手の声や話し方、話しの内容から、相手についていろんなイマジネーションを膨らませていきます。相手に求めるものは?どんな結婚生活を思い描いている?専業主婦にはなれないけどそれについてどう思う?

そして出演者たちは、このポットで異性と話すとき以外は、待機室で同性のメンバーたちと過ごすことになります。同性のメンバーたちとは悩みを相談できる一方で、もしかしたら同じ人を好きになっているかもしれない、もしかしたら自分の好きな人は今となりにいるあの人に夢中なのかもしれない、というこれまた心が揺さぶられる環境なのです。

このような特殊な環境で、しかも10日間という超短期間で一生のパートナーを決めなければならない。これはかなりの心理的プレッシャーがかかるだろうことが想像できます。そんななかで出演者たちが悩み葛藤しながらも自分の感覚を信じてパートナーを選んでいく過程、そして婚約してカップルになった二人がいよいよ初めて出会うというシーンは思わず見入ってしまいます。

このリアリティーショーは「人は会話だけで恋に落ちるのか?」という実験としてはとってもおもしろいなあとみていました。でも自分がこうやってパートナーを探したいかというと私はノーです(笑)

なぜノーなのかというと、確かにパートナーを選ぶうえで「中身」「性格」という部分はとても重要だと思います。だけど、その「中身」や「性格」は会話(言語的なコミュニケーション)だけに現れるものではなく、その人の所作や、振る舞い、表情によって表現される割合がかなり大きいと思うからです。

これは顔が綺麗とかカッコいいということではなく、人の印象はその情報の性質によって影響の度合いが違うということに関連します。

有名なメラビアンの法則では、得られた情報がどのように心理的に影響するのかを表しており、その割合は視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%であるといわれています。つまりこのリアリティーショーの中で得られる情報は聴覚情報と言語情報で合わせて45%ということになります。

そして残り55%の視覚情報は、見た目だけでなく、先ほども述べた表情や振る舞いなども含まれます。この企画の意図は「性格」「中身」に焦点をあててパートナーを選んでみよう!というものだと思いますが、視覚情報をすべてBlindしてしまうと見た目が分からないだけでなく、「性格」や「中身」の重要な表現方法である表情や所作も隠してしまうことになるのです。

実際このリアリティショーのなかでも、パートナーになってポットを出てから、その隠されていた55%の影響がじわじわと出ている感じがしました。(ポットでパートナーを見つけた後も、3週間後の結婚式までのカップルたちの物語を追っていきます。そこではまたさらにパートナー同士の深い対話が必要になってくるのでそこも見どころ)。

ということで、自分はBlindで相手を見つけるのはノーですが、では自分は何をもって恋だと認識するのか、どういう人を好きだと感じるのか、その理由について立ち止まって考えるいい機会になりました。

自分一人では自分の姿は見えない。対話する相手がいて、相手の目に映った自分を見て初めて自分を見つめることができる。昔誰かから教わった言葉ですが、恋は目の前にいる相手とその瞳に映る自分を見つめることで、芽生えるものなのかもしれません。

メタバースで考える葦になる

最近メタバースという言葉を聞くことが増えましたね。メタバースという言葉はもともと、「スノウ・クラッシュ」という小説のなかで出てきた言葉ですが、最近はメタバースがリアルな生活のなかにも結構溶け込んできたなあと感じます。

さて、そんなメタバースの世界を題材にした作品は他にもたくさんあります。私の大好きなアニメ、「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」もメタバースを題材とした作品の一つです。初めてこのアニメを観たのは私が学生の頃。そのころの私には内容が難解すぎて何度も観た記憶があります。

このアニメの中で一つのテーマとして取り上げられていたのが、「人は肉体を喪失しても心(魂)のみで、ネットの海の中で生き続けられる(意識は残る)か」という問い。。

皆さんはこの問いかけに対してどう考えるでしょうか。

たとえば思考をプログラム化して、仮にそれを心(魂)と解釈するのなら、ネットの中でそのプログラムが動き続ける限り、心(魂)は肉体を離れてインターネットの海の中で生き続けることができるかもしれません。また脳だけを取り出して、必要な栄養を供給しながら思考だけを続けるということもできるようになるかもしれません。

だけど、やっぱり「体のない脳(思考する存在)だけで形成される心」は「体を有している人の心」とは全く違うものだと思います。これは哲学的な意味だけでなく、脳が身体の他の器官と密接に関わっていることが関係している。主に心を司る臓器は脳です。その脳は実は恐ろしいほど多くのフィードバックを体中の他の器官から受けている。痛いとかお腹がすいたというような感覚のフィードバックだけでなく、腸脳相関といわれるように腸の状態がメンタルに影響することもあります。

他にも脳が体の器官や状態から影響を受ける例はたくさんありますが、一つ分かりやすい例をあげると、「身長による思考への影響」があると思います。身長が変わると思考が変わるなんて変な話のように思えるかもしれません。しかし、身長が変わることで世の中を見る(物理的な)視点が変わり、それが(心理的な)視点に影響を与えるのです。具体的な例を挙げてみましょう。ここに人の銅像があるとします。その銅像を上から見下ろすのか、下から見上げるのかでその銅像への印象が変わるといわれています。上から見下ろした場合より、下から見上げた場合の方が、その銅像に対してより尊大な印象を受けやすいのです。実際に活用されている例としては、選挙の報道です。選挙で候補者を撮影する場合は、基本的に候補者を真正面から撮影するそうです。これは下から映したり上から映したりすることで、本人たちのメッセージ以外に余計な印象を与えないためです。対象物をどこから見るかでその対象物への印象は変わってしまうのです。

これは体から受ける思考への影響の一つですが、もちろんその影響は身長やそれに影響される視覚の話だけではありません。この肉体だからこそ知覚できる感覚がある、また肉体そのものの状態が思考を変化させる。無意識的に、自分の思考はあらゆる肉体的な刺激から影響を受けているのです。

しかし、もし脳だけを取り出したら、これらの影響は無くなります。体からのあらゆる刺激がなくなったとき、その人の思考は、脳だけ取り出す前と同じものでいられるのでしょうか。私はきっと全く別人になってしまうと思います。良くも悪くも、私という体だからこそ得られる感覚があって、普段意識していなくともそのフェードバックは私の思考に大きな影響を与えている。

脳だけ取り出した人間というのは(私の知る限り)まだいませんが、もしかしたらメタバースでも同じようなことが言えるかもしれません。メタバースではVR眼鏡などを用いることで、実際の世界での視点とは異なった視点を獲得できるようになります。血液の中を漂う細菌の視点で世界をみることもできるのです。そうやってリアルな世界では経験不可能な刺激を様々体験できるようになると、人間の思考は今とは違うものになっていくのかもしれません。

私はこの変化が必ずしも悪いものと思っているわけではありません。ある意味、私の肉体から切り離された脳はどのように思考するのか興味深くもあります。肩が凝ったり、足がだるかったりそういった煩わしい感覚から解き放たれた脳が思考するものは一体どのようなものになるのでしょうか。

技術や現象はそれ自体に良し悪しはない。結局は人間がどのように使ってどう解釈するのか。脳だけ取り出した人間が、肉体を有していたときの人格と変わってしまったとしても、それが必ずしも「悪」ではない。変わってしまったものに対してどう意味づけるかは自由なのです。これからメタバースという新しい空間を利用してどんな世界を創り、そこに意味を見出していくのかは、私たちの意思しだいです。

参考URL

https://news.yahoo.co.jp/articles/2f93693b37dd4b3ba09eef6c45b656874c0e0b60

意思決定を支えるとは

タイトルについて述べる前に、まず「意思決定」という言葉の定義について確認しておきたい。

「意思決定」とは「問題解決に当たって,実行可能な行為の中から最適と思われるものを選択すること。」である。

ただ医療現場で「意思決定支援」が倫理的に問題になるのは、「生命が危機状態に陥ったとき、救命処置をどこまで行うのか」といった内容であることが多いように思う。

しかし今回は、もう少し広い意味での「意思決定」について考えたいと思う。死ぬ間際の対応ではなく、「患者がどのように生きたいか」を支える看護とはなにかについて考えてみる。

「患者さんがどのように生きたいか」について支援するためには、まずなにより大切なのは、「患者さんの思い」を聴くことである。偽りや遠慮、羞恥心や誰かへの気遣いなどを一切排して、純粋な「思い、望み」を話してもらうのは簡単なことではない。

看護師とは言ってしまえば患者さんにとって赤の他人である。家族でも友人でもなければ、たいていの場合担当になる看護師は患者が選んだ人間でもない。そんな赤の他人に、人生における最も重要ともいえる選択について話そうなんて思わないのが自然だと思う。だから、看護師は患者が「純粋な願い」を話してくれるように、努力しなければならない。待っていても患者は心を開いてくれないのだ。

患者さんの純粋な願いを知るために、私は「謙虚に問いかける」ということが大切だと思う。これは「問いかける技術」という本の中で述べられている手法だが、私が実際に看護現場で実践してきたことを振り返ると、患者さんが素直に自分の望みを話してくれたときは、この「謙虚に問いかける」ということをおこなっていたときだと思う。

まず重要なのは、患者さんに興味をもって接するということである。業務的に質問しているのか、本当に興味をもって聞いてくれているのかは、患者さんには伝ってしまうものである。ときには、こちらが聞きたい内容でないことを患者が話し始めることもよくある。業務として考えれば、看護師として聞きたいこと以外の話に時間を費やすのは無駄なことのように思える。しかし、看護師が聞きたいことだけ聞いて、他の話しは聞きませんでは患者さんに興味をもって接していると言えないだろう。患者さんの話したいことにも耳を傾けることで、患者さんは「自分に興味を持ってくれているんだ」と感じるのではないだろうか。

次に重要なのが、情報提供は必ず患者の思いを聴いてから行うことである。人は自分のもっている情報や知識があればあるほど、相手に教えてあげたい、教えてあげなくてはと思いやすい。しかし、相手の思いを聴きたい場合は、先に情報提供を行うことで、意図的でなくても自分の意見に誘導してしまったり、患者の思いを歪めてしまうことにつながりかねない。

だがこのように考えていても、なかなか患者さんの思いを聴くことができていないこともたくさんある。一番の障害となるのは時間の問題である。時間はつくるものというが、現在の看護師に課せられた業務と定められた業務時間を考えると、患者さんの話を聴くために時間をつくることは非常に困難なように思える。

じっくりと患者に向き合って話を聴くには、現在看護師に与えられている他の業務を削減するか、患者さんの話を聴く時間を業務自時間外として確保するかのどちらかが現実的だろう。看護師の業務は多岐にわたる。私は、看護師が現在行っている業務のなかで、本来看護師がやるべきではない業務もたくさん含まれていると感じている。書類の整理やコピー、車椅子の空気入れ、食器洗い、手洗い場の手拭きペーパーの補充、病棟の大掃除、患者さんの買い物の代理などなど挙げればきりがない。

内閣府が取り組んでいる「ムーンショット型研究開発制度」では、医療・介護を取り巻く環境へのイノベーションについても記載されている。

9つの目標が掲げられているなかの7項目目に、「個人の状況にあった質の高い医療・介護を少ない担い手でも適切に提供できる技術基盤を構築する」ということが記載されている。

すでに国は、医療者の人手不足に対して「技術基盤を構築する」ことで解消しようという目標を掲げているのだ。これは遠い未来の話しではなく、2030年までに達成する目標として設定されているものである。その社会が実現するとして、「技術基盤が構築された」医療環境のなかで、看護師が存在する意義とはなんだろうか。

あらゆる技術・サービスが、AI・ロボットに置き換えられていくなかで、最後に残るのは「人が人に思いを聴いてほしい」という欲求であると思う。自分の意思をAIやロボットではなく、「人」に聴いてほしいという思いである。

そう考えると、看護師が取り組むべきなのは、「人」以外でもできることを積極的に機械に任せる。そして患者が話を聴いてほしいと思える「人」になることに労力を割くべきではないだろうか。

参考文献・サイト 

「最新 心理学事典」、「日本看護協会HP」、「問いかける技術 エドガー・H・シャイン」、「内閣府HP ムーンショット型研究開発制度」

かかとのひび割れにはビタミンA

こんにちは。寒さが身に染みる季節ですね。冬になるとかかとがガサガサになって、ヒビワレる人も多いのではないでしょうか。

私も毎年かかとのヒビワレに悩まされています。保湿が大切なのは知っているけれど、手と違ってなかなかこまめにクリームを塗れるところではありません。

お風呂上りにクリームを塗ってもそのあと床を踏みたくない。ベタベタするから靴下もはきたくない。ふとんにクリームが付くのも嫌だな。こんなことを考えていると、「まあクリームは明日塗ろう。」「まだひどくない」と、ズボラな私はクリームを塗ることを先延ばしにして、気づいたころには、かかとがヒビワレて血が出ているという事態に。もちろん保湿も大切なのですが、かかとのガサガサには口から摂取する栄養素も関わってきます。

それが、ビタミンAです。このブログではビタミンAと皮膚との関係、そしてビタミンAの摂取方法についてちょっと掘り下げてみます。

ビタミンAの前駆体と働き

ビタミンAにはいくつか種類があります。それらを総称してビタミンAと呼んでいます。またビタミンAの前駆体(変換されるとビタミンAになるもの)にカロテノイドがありますが、一番効率よくビタミンAに変換されるのがβカロテンです。カロテノイドは抗酸化作用や免疫賦活化作用などがあるといわれています。

レチノール・レチナール

視覚作用をもつビタミンAです。このレチノールは目の網膜でレチナールに変換されます。そしてレチナールはロドプシンという物質になり、脳が光を感じるためにつかわれます。

レチノイン酸

遺伝子発現に関わり、細胞分化にも関与します。特に上皮細胞や粘膜の分化に影響します。このレチノイン酸が足りないと、上皮細胞の増殖障害、皮膚・粘膜のバリア機能低下から皮膚乾燥・肌荒れ・角化がすすむ原因となります。

ビタミンAの摂取方法

ビタミンAを多く含む食品

ビタミンAを多く含む食品は、動物性食品であればレバーや卵。植物性食品であればモロヘイヤやニンジンなど色の濃い野菜です。

どれくらい摂取すればよいのか

厚生労働省の資料によると、ビタミンAの摂取推奨量は、成人男性で800~900μgRAE/日、成人女性は、650~700μgRAE/日とされています。

ただし、ビタミンAは脂溶性ビタミンです。脂溶性ビタミンは、水溶性ビタミンと違って体内に蓄積しやすい傾向があります。またビタミンAは摂りすぎると、妊婦さんの場合は胎児が奇形になる可能性があります。ですので過剰摂取に気を付けないといけない栄養素です。

基本的に食べ物から摂取する場合は過剰症にはならないといわれています。特にβカロテンがビタミンAに変換される量は体内で厳密に調整されています。

過去にホッキョクグマの肝臓を食べてビタミンA過剰症になった例があるらしいですが、普段の生活でホッキョクグマを食べる機会がある人はほとんどいないでしょう。

しかし、ホッキョクグマでなくても、レバーを大量に食べたり、サプリメントから摂取する場合は上限量を意識することが大切です。

過剰摂取の症状としては胎児の奇形以外にも、急性中毒で頭蓋内圧が亢進したり、脱毛や筋肉痛などが起こる場合があります。

成人の耐容上限量は 2,700μgRAE/日とされていますので、この量を超えないように気を付けましょう。

参考文献

「栄養科学シリーズ 分子栄養学」講談社、宮本賢一・井上裕康・桑波田雅士・金子一郎

「新スタンダード栄養食物シリーズ 基礎栄養学」東京化学同人、池田彩子・鈴木恵美子・脊山洋右・野口忠・藤原葉子

厚生労働省eJIM ビタミン.pdf

人から受けとる言葉からネガティヴ感情を手放す

ちょっと昔話をしたいと思います。私が中学生のころの話しです。

中学生に上がったすぐのころ、私はクラスの男子たちに陰でジョンレノンと言われていました。どうしてかというと、私の髪はすごいくせ毛でボサボサ、目も悪いので丸い分厚いメガネをかけていたからです。

どうして陰で言われていたのに本人が知っているかというと、ご親切な女子が「みんなに言われてるのしらないのー?」と教えてくれたからです。子供って残酷ですよね。

中学生のころの私はその言葉を直球で受け止めたものだから、とても傷つきました。

「ジョンレノンて、男やん…」

そもそも思春期に男に似てるって言われたらそりゃあ大なり小なり傷つきますよね。

でも、もし今、ジョンレノンに似てると言われたら、

「めっちゃオシャレやしクールな人やん。むしろありがとう。」

くらいに感じたと思います。

どうして、中学生のころの私と今の私で受け止め方が違うのか。

それは今の私が彼の思想や、どんなことをしてきた人なのかを知っているからです。

男子たちの「ジョンレノンに似ている」という言葉は、おそらく悪意を含んだものでした。

でも別に相手の思い通り”悪意”と解釈してあげなくても良かったのです。

女の子をバカにする言葉としての「ジョンレノン」ではなく、オシャレのメタファーとして「ジョンレノン」という言葉を受けとる。

陰口を言っていた子たちにそんなことを言ったら、またバカにされるかもしれません。それはもう仕方ない。

その子たちはきっとカバよりもバカなのだと思うしかありません。

(関係ないですがカバって実はワニより人を殺している動物らしいです。あんな丸っこいフォルムなのに、見かけによらないものですね)

世の中には、平気で人を傷つける人間もいて、そういう人たちは基本的に何をいっても変わってくれることはない。

他人を変えるのはとても難しい。だけど、自分の世界は変えられる。

「ジョンレノン」という言葉を悪意と受けとるのか、オシャレのメタファーと受けとるのかで、自分の世界は180度変わるのです。

そうやって多様な解釈をするためには、豊富な知識と少しのユーモア(ちょっとしたユーモアは自分の世界でも自分を楽しませるスパイスになると思う)が必要だと思っています。

今回の例でいえば、「ジョンレノンの思想や功績」を知っている(知識がある)ことで、単なる「眼鏡をかけた男の人」以上の解釈ができる。

そうやって人から言われた悪口を、誉め言葉に変換していく。

そんな言葉はねのけて無視すればいいと思う人もいるでしょう。でも私はそういうことを無視することが苦手なのです。どうしても考えてしまう。

だから、むしろ逆に…

続きはLCコミュニティで

生きものはどこに還るのか

死後の世界があるかはわからない。

だけど死に際に親しい誰か(既に亡くなっている人)に呼ばれるという話は時々聞くことがあります。

最初にその話を聞いたのは小学生の時。地域の伝統産業を学ぶ授業で、西陣織の職人さんから聞いたお話し。

脳梗塞で死にかけた時、お母さんが河の向こうで呼んでいた。その時は、怖くて怖くて、どれだけ呼ばれても目の前にある河を渡らなかった。そしたら、この世に戻ってきたと。

そのときは子どもながらに何やら怖い話だなと感じたのを覚えています。

看護師になって、人の臨終を目にすることが多くなりました。やはり患者さんから、死にかけた時に誰かに呼ばれたという話を聞くことがあります。

容体が急変した患者さん。けっこう危ない状態で呼びかけても反応がなく、目を開けることもできませんでした。

そこから幸いにも状態が回復して、目が開いて、話しができるようになりました。

病室に入って声をかけると、泣きそうな声で「若いころのお母さんに逢ってきた」と話してくれました。

お母さんが自分のことを呼んでいたそうです。

本当にお母さんが黄泉から呼んでいたのか、はたまたどこかで聞いたことがある誰かの臨終体験の記憶が呼び覚まされただけなのか。

本当のことは自分も黄泉の国に行ってみないことにはわかりません。

でも興味深いのは、こういった話はたいてい「お母さん」が呼んでいるということ。なぜかお父さんは出てこなくて、お母さんが出てくることが多い。

そういえば、体の細胞の中にあるミトコンドリアは100%母親由来なんだそう。

死に際に、母親から受け継いだミトコンドリアが、母親とのつながりを呼び起こさせるのでしょうか。

また「哺乳類のプロトタイプは女性である」というはなしも聞いたことがあります。それは受精卵の発生の過程からも納得できます。

もしかすると、生命が終わりを告げようとするとき…

続きはLCコミュニティで

コーヒーよ、ありがとう

毎日、朝にコーヒーを飲むようになって数年。

お陰で、片頭痛になることはずいぶん少なくなりました。

子供の頃には、頭が痛くて痛くてどうにもならず泣きだしたこともありました。

親はまさか頭痛で泣いているとは思わず、学校で何かあったのではと右往左往していたのを覚えています。

それくらいツラい頭痛もちだったけれど、大人になってコーヒーを飲むようになってからピタッと偏頭痛に襲われることが無くなりました。

生理前に時々痛くなることはあるけれど、普段の生活で頭痛に悩むことはほとんど無くなって、自分が片頭痛もちであったことも忘れてしまうくらいになっていました。

そんな折、カフェイン断ちが良いという話しをチラホラ聞くことがあって、自分もやってみたいなあと思っていました。

毎日コーヒーを飲まなくてよかったら、お金もかからなくなるし、朝コーヒーを入れる時間も節約できます。

でもそんなことを思いながら、もし頭痛が出たらどうしようという恐さもあって中々実行できない日が続き、、、ついに昨日!コーヒー断ちにチャレンジしてみたのです…

続きはLCコミュニティで

【貧血】鉄鍋から鉄分摂取。

こんにちは、ウェルビーイングナースのゆかです。

さて、前回の栄養ブログでは、鉄分不足による貧血のお話しをしました。そして鉄分不足を補うために、鉄分の多い食べ物の摂取をおすすめしました。

特にレバーは鉄分を多く含んでいる食材ですが、実は苦手という方も多いのではないでしょうか。かく言う私もその一人です。またレバーは嫌いじゃないけど、手間がかかるから中々食卓には取り入れにくいという方もいるでしょう。

そんな方々のためにお勧めしたいのが、食材を調理するのに使う鍋から鉄分を摂取するという方法です。

鍋から鉄分摂取なんてできるの?と思われた方もいるでしょう。

実は鉄製の鍋やフライパンで調理するだけで鉄分を摂取することができるのです。今日は鉄製の調理器具から鉄分を摂取する方法と、そもそも鉄分とはどのようなものなのか、身体での吸収の仕組みについても解説していきます。

鉄分の種類

ヘム鉄・非ヘム鉄とは?

身体の中に吸収される鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄というものがあります。

ヘム鉄とは肉や魚に多く含まれるもので、鉄がタンパク質に包まれているので吸収率のよい鉄分です。

一方非ヘム鉄とは、ほうれん草やプルーンなど主に植物性の食べ物に含まれる鉄分です。この非ヘム鉄は、タンパク質には包まれていません。ヘム鉄よりも吸収率が低いといわれていますがビタミンCやたんぱく質と一緒に摂取することで吸収率が上がります。

タンニンやポリフェノール、食物繊維などと一緒に摂取すると吸収が阻害されるといわれていますが、実際にはほとんど影響がないため気にしなくてよいとする考え方もあります。

鉄の鍋から鉄分摂取

以上のように、鉄はどんな食材から摂取するかで吸収率がかわってきます。バランスよい食事を心がけることは大切ですが、すべての栄養素に気を配って毎日の食事を考えることはなかなか大変なことです。

簡単な鉄分摂取の方法として鉄製の調理器具による鉄分の摂取を紹介したいと思います。

調理をするときに鉄製の鍋を使用することで鉄が料理の中に溶け込むことがわかっています。

特に鉄分が溶けだしやすいのはお酢を使用した調理の場合です。酸によって鉄分が溶けだしやすくなるのです。また鉄でできた卵を調理中一緒に煮込むという方法もあります。

なかなかレバーや鉄分の多いものを食べられない、またはめんどくさくて中々鉄分摂取のことまで考えて献立を考えられないという方は試してみてもよいのではないでしょうか。

サプリメントによる鉄分補給

もちろん治療のために鉄剤を飲んでいる場合は別ですが、基本的には食事から補給できるようにすることをお勧めします。

鉄分は身体になくてはならない栄養素ですが、逆に過剰に摂りすぎると胃腸の調子を崩すなどの副作用もあります。

本当は鉄が不足していないのにサプリメントで鉄分を補給することで摂りすぎになることも考えられます。ただし基本的に食物からの鉄分摂取で過剰症となることは気にしなくてよいと思います。

特に持病が無くても鉄欠乏になる理由として多いのはダイエットです。栄養バランスを考慮せずに無理をしたダイエットを行って鉄分が不足してしまうのです。

身体がスリムになっても栄養不足になってしまっては美しいボディはゲットできません。

ダイエット(減量)を行うときは、栄養にも気を配って、見た目も中身も美しくなれる身体を目指しましょう。

参考文献

厚生労働省 統合医療に係る 情報発信等推進事業

調理中に鉄鍋から溶出する鉄量の変化

鉄代謝の生体に及ぼす影響